初修外国語について

フランス語

フランス語ってどんな言葉?

フランス語は大まかにいうと英語やロシア語と同じインド・ヨーロッパ語族の言語ですが、さらに細かく分類すると、イタリア語やスペイン語などと同じラテン語の流れをくむロマンス語派に属します。フランス語は、フランスをはじめとして、ヨーロッパ各地や北米大陸、アフリカ各地で母語として話されています。古くはヨーロッパの宮廷言語として、近代以降は外交言語として広く国際的に用いられ、今日およそ30カ国で公用語とされているほか、国際サッカー連盟・国境なき医師団など数多くの機関で公用語のひとつに指定されています。現在の話者数は、母語として使用する者・公用語として母語に等しく使用できる者・文化言語として自由に使用できる者を合わせておよそ3億人といわれており、とくにアフリカでは今後も増加の一途をたどる模様で、30年後に世界で最も話者が多い言語は、英語でも中国語でもなく、実はフランス語である、という説もあります。

マルシェ(市場)には新鮮な野菜がいっぱい

フランスについて

フランスはグルメの大国

フランスはヨーロッパの中心に位置するフランス本土だけでなく、世界のさまざまな地域に海外県・海外領土を持っていて、それぞれの地域が独自の社会や文化を形成しています。例えば髪の色や目の色などの身体的特徴でフランス人を規定することは不可能で、いわばフランス語を解しフランスの法に従っているのがフランス人共通の特徴と言えるかもしれません。また、フランス国内は当然のことながら、ベルギー、スイス、カナダにもフランス語圏は存在するほか、欧米の国々では意外に多くの人々が文化言語としてフランス語を自由に使っています。このような文化多様性を背景にして、グルメとファッションの国であることはもちろん、近代オリンピックや映画などさまざまな分野で先駆的な役割を果たし、先進国の中では合計特殊出生率が高く、同性婚が世界に先駆けて法制化された国でもあります。長いバカンスを優雅に楽しむ国民性も羨ましい限りで、あまり有給休暇もとらずいつも忙しくしている私たち日本人が学びたいところでもあります。

フランス語の学びどころ

フランス語は、近代ヨーロッパの知を牽引してきた言語でもあります。たとえば「人権宣言」は、フランス語で発表されていますし、世界の民法の礎となったのは、ナポレオン法典です。これ以外にも史上に名を遺す数学者、物理学者、科学者、歴史学者、文学者など、枚挙にいとまがありません。フランス語は発音と文法構造が複雑で、独習の難しい言語だといわれています。だからこそ大学で学べるときに学んでおくことをぜひお勧めします。「ふらんすへ行きたしと思へどもふらんすはあまりに遠し」と萩原朔太郎は詠いました。遠いからこそ、難しいからこそ、分かった時の満足感は計り知れないものがあるのです。フランス語学修で開ける、「美味しく」「楽しく」「美しい」世界に足を踏み入れてみませんか。

オルレアンのジャンヌ・ダルク像

履修コースの選び方

① 4単位クラス

対象学生 人文・経済

  • 前学期 基礎Ⅰ コミュニケーションⅠ
  • 後学期 基礎Ⅱ コミュニケーションⅡ
学習内容 人文法説明を中心とした「フランス語基礎」とコミュニケーション中心の「フランス語コミュニケーション」の授業を組み合わせて、1週間に2回の学修(「基礎、「コミュニケーション」)で、フランス語を学ぶコースです。このコースは、1週間に2回の授業があるので、より深くフランス語を学ぶことができます。「基礎」の授業では、テキストに沿って初歩的な文法を学び、理解し、活用できるようになることを目指します。「コミュニケーション」の授業では、発音・聞き取り、コミュニケーションの練習を繰り返すことで、簡単な会話ができるようになることを目指します。

上記以外の学部の方でも、将来フランス語圏に留学または研修への参加を考えている方は、①のタイプの履修をお勧めします。2024年2月にオルレアン研修の実施を予定しています。

② 2単位クラス

対象学生 教育・医・薬

  • 前学期 基礎Ⅰ コミュニケーションⅠ
  • 後学期 基礎ⅡコミュニケーションⅡ
学習内容 文法説明を中心とした「フランス語基礎」とコミュニケーション中心の「フランス語コミュニケーション」の授業を組み合わせて、1週間に2回の学修(「基礎」、「コミュニケーション」)で、フランス語を学ぶコースです。「基礎」の授業では、テキストに沿って初歩的な文法を学び、理解し、活用できるようになることを目指します。「コミュニケーション」の授業では、発音・聞き取り、コミュニケーションの練習を繰り返すことで、簡単な会話ができるようになることを目指します。

上記以外の学部の方でも、将来フランス語圏に留学または研修への参加を考えている方は、①または②のタイプの履修をお勧めします。2024年2月にオルレアン研修の実施を予定しています。

また、後期にもフランス語基礎Ⅰおよびフランス語コミュニケーションⅠが開講されるので、後期から学びたくなった場合にも対応可能です。

③ フランス語が自由選択になっている学部

各自の必要に応じて、上記①または②のクラスを履修してください。将来フランス語圏に留学または研修への参加を考えている方は、①または②のタイプの履修をお勧めします。2024年2月にオルレアン研修の実施を予定しています。週2回の受講は難しいがフランス語の基本を少しだけかじってみたい場合は、フランス語基礎Ⅰの受講をお勧めします。