初修外国語について

中国語

中国語ってどんな言葉?

中国語は中華人民共和国をはじめ、台湾やシンガポールで公用語となっているほか、世界各地に住む漢民族(華僑)の間でも話されています。話者は世界一多く、国際連合の公用語の1つにもなっています。言語系統的には、シナ・チベット語族に属し、日本語とは系統が異なる言語です。広大な国土を誇る多民族国家である中国は、長い歴史と豊かな文化を持ち、漢方、武術、中華料理なども有名です。中国語ができれば、様々な視点で中国を楽しむことができるでしょう。

西安の夜市屋台、絶品の“小龙虾(ザリガニ)”料理

中国語の共通語について

光り輝くマカオの夜景、豪華なホテルとカジノ

中国語は方言の違いが大きく、たとえば香港やマカオで事実上の公用語となっている広東語も中国語の方言の1つですが、他の地方の人に広東語を話しても全く通じません。そのため北方官話(北京官話)をもとにした「普通話(標準語)」が普及しており、我々が学ぶのもこの「普通話」です。「普通話」は中国全土で通じるほか、台湾・香港・マカオでは「国語」、シンガポールでは「華語」と呼ばれ、世界の中国語話者の間で広く通用しています。

中国語の学びどころ

中国語は、漢字に慣れている日本人にとっては取り組みやすい言語であると思われる方も多いでしょう。もちろん、日本語と同じ意味を表す語句も多くあります。しかし、意味が全く違うものがあったり(たとえば中国語で「走」は「歩く、離れる」等の意味で、「手紙」は「トイレットペーパー」という意味)、「簡体字」という簡略化された字形の漢字が使われていたりと、注意が必要です。また、中国語は発音が難しいと感じる方も多いでしょう。音の高さの上げ下げで意味が変わったり(たとえば「ma」を高く平らに読むと「お母さん」、低く抑えて読むと「馬」という意味)、発音の仕方も日本語とは違ったりします。そこで、はじめに学ぶ発音からしっかりと取り組むことが重要です。

上海郊外に残る古い街並み

履修コースの選び方

① 4単位クラス

対象学生 人文・教育・経済・理・医・薬・工・芸文・都市デ

  • 前学期 基礎Ⅰ コミュニケーションⅠ
  • 後学期 基礎Ⅱ コミュニケーションⅡ
学習内容 文法中心の「中国語基礎」と会話中心の「中国語コミュニケーション」の授業を組み合わせて、1週間に2回の学修(「基礎」、「コミュニケーション」)で、中国語普通話(標準語)を学ぶコースです。このコースは、1週間に2回の授業があるので、より深く中国語を学ぶことができます。「基礎」の授業では、テキストに沿って初歩的な文法を学び、理解し、活用できるようになることを目指します。「コミュニケーション」の授業では、発音・聞き取りの練習を繰り返すことで、あいさつをはじめとする簡単な会話ができるようになることを目指します。

② 2単位クラス

対象学生 教育・理・医・薬・工・芸文・都市デ

  • 前学期 基礎Ⅰ
  • 後学期 基礎Ⅱ
学習内容 「中国語基礎」を通して、1週間に1回の学修で、中国語普通話(標準語)を総合的に学ぶコースです。中国語に興味はあるが、「基礎」と「コミュニケーション」の週2回の学修には踏み切れない、中国語の仕組みについて一通り知っておきたいという方におすすめです。授業では、基礎的な文法をベースにして、初歩的な「読む・書く・聞く・話す」能力の向上を目指します。ただし、授業は1週間に1回しかないので、自宅でしっかりと予習・復習をする必要があります。